- 障がい者手帳でエッフェル塔の入場料は割引されるの?
- 英文/仏文証明書の事前準備は必要?
- 旅行先で自分の障がいをどうやって英語で説明したらいいんだろう?
本記事は、そんな疑問にお答えします。
フランスを訪れたら絶対に足を運んでほしいのがエッフェル塔です。身体に障がいがある方も第2展望台までは行けるので、ぜひ一度訪れてみていただきたいです。
障がいがあると不安なことが多いですよね。それを少しでも解消していくために、一つずつ疑問にお答えしていきます!
結論から言うと、英文/仏文証明書がなくても日本で発行された障がい者手帳だけで入場料が割引されました。もともとエッフェル塔に登る予定ではなかったので、オンライン予約をせずに現地でチケットを購入しています。
また、エッフェル塔周辺に立っているスタッフに障がいがあることを伝えたことで、列をショートカットして並ぶ時間を短くすることができました。
本記事ではどのようにチケットを購入したのか、身体障がいがあることをスタッフに伝えたことでどれぐらいの時間短縮ができたかなど、詳しい経緯を解説します。
これからエッフェル塔を訪れる予定の方の参考になれば嬉しいです!
注意点
あくまでも私のケースは一例であって、下記に示す手順を踏めば必ず割引が適用されるという訳ではありません。参考情報としてご一読ください。
本記事の想定読者
- 障がい者手帳でエッフェル塔の入場料が割引されるのか知りたい方
- 英語でどのように障がいを説明したか知りたい方
- 割引を受けるのに証明書(英文/仏文)が必要かどうか知りたい方
【前情報】障がい者用チケット購入時の状況
障がい者手帳を使ってチケットをどのように購入したか、その経緯をお話する前に、私の障がいや手帳の有無などについて簡単に説明します。
私の障がいについて
私は足に障がいがあるので、身体障害手帳の交付を受けています。足に障がいはありますが、日常生活で車椅子や杖を使っていません。
私の歩き方から足に障がいがあると分かる人もいますが、立っているだけでは健常者と変わらない見た目です。
特に介助者もいなかったので、エッフェル塔では障がい者本人である私自身のチケットのみを購入しました!
日本だと付き添いの人が無料になるサービスがあるけど、海外でもそういうチケットはあるみたい!
障がい者手帳の有無や英語力について
障がいの他に、障がい者手帳の有無や私の英語力についても補足します。
海外の観光地でも障がい者手帳を運よく使えたらいいなと思って、海外旅行中は常に日本語の障がい者手帳を携帯していました。
英文証明書もあると便利だと思っていたのですが、あいにく居住している区では翻訳サービスはやっていなかったので、日本語の原本だけを持ち歩くことにしました。
障がいについて追加の説明が必要であれば口頭でも対応できると思ったので、何も準備もせずに旅行に行った感じです。
翻訳サービスを提供している自治体もあるみたいだから、居住している地区の自治体に問い合わせてみてください!
語学力に不安な場合は、障がいを証明してくれる英文文書を見せることができたら安心できそうだね!
ここまで前情報をお伝えしたところで、エッフェル塔の頂上に向かうエレベーターに乗るまでの一連の流れを時系列でご紹介します。
エッフェル塔入場から第2展望台に行くまでの流れ
エッフェル塔入場から展望台に向かうまでの流れをご紹介します。障がいがある方は長蛇の列をショートカットできるポイントもあるので、参考にしてみてください。
1. 手荷物検査場前の長蛇の列をショートカット
最初はエッフェル塔は遠くから見られればいいと思っていたのですが、エッフェル塔に着いたら急に気持ちが変わって(笑)、展望台に登ることにしました。
クリスマスの翌日のエッフェル塔も相変わらずの長蛇の列です。閑散期とは思えない人の数でした。
エッフェル塔の敷地に入るための手荷物検査の列に並ぶだけで1時間近くかかるぐらいと言ったら容易に旅行客の数を想像できると思います。
冬は閑散期だからマシって言われているけど、それでも待ち時間は結構あったんだね......。
列に並ぶだけで足に疲労が溜まることに加えてその後の予定もあったので、Priority(優先)という旗があるところに立っていたスタッフに事情を説明して、横から入ることができるか聞いてみました。
優先レーンだと手荷物検査場の10メートル手前ぐらいのところから入れさせてもらえたので、かなり時間短縮ができました。
2. スタッフに声をかけて券売窓口まで移動
手荷物検査場を抜けると、エッフェル塔が目の前に。圧巻ですね。
そのまま道なりに進んでいくと、チケット窓口がいくつか見えてきます。
行列に並んで窓口で障がい者手帳を使えるか尋ねるのは時間的にも体力的にもロスになると判断して、近くに立っていたスタッフに障がい者手帳を見せながら尋ねることにしました。
I'm physically handicapped, and I have a disability document in Japanese. Can I buy a disability ticket?
(身体に障がいがあって、日本語の障がい者手帳があるんですけど、障がい者用のチケットを購入できますか?)
Let me see... OK. Follow me.
(ちょっと待ってくださいね。わかりました、ついてきてきてください)
手帳を見せながら話したので、障がい者用のチケットが欲しいというのが相手にすぐに伝わったようです。英文/仏文証明書を求められることもなく、ついてくるように言われました。
3. チケット窓口で障がい者用のチケットを購入
窓口に連れて行かれると、連れていってくれたスタッフが券売スタッフに障がい者チケットを買う旨を事前に伝えてくれていたようで、スムーズに購入することができました。
ちなみに、障がい者チケット(第2展望台までエレベーター利用)は1人4.5ユーロです。クレジットカードで購入しました。
通常のチケットの1/4ぐらいの価格でエッフェル塔の最上階まで行くことができるよ!
階段を使うと若干安くなるみたいなので、自分のニーズに合ったチケットを購入しましょう。
チケットの種類
エッフェル塔のチケットは複数あります。頂上の展望台まで階段とエレベーターのどちらを使うかによって値段が変わります。
ほとんどの人が購入するものは下記4種類のうちのいずれかです。最上階までエレベーターで行きたい場合は、下図の赤枠のチケットを購入しましょう!(現地価格と日本語の購入サイトでは若干金額が異なる可能性があります)
注意:最上階へのアクセスおよび階段でのアクセスは、体の不自由な人は利用できないので注意しましょう。
4. エレベーター乗車前の手荷物検査場の列もショートカット
チケットを購入後、案内してくれたスタッフがエレベーター乗車前の手荷物検査場まで連れていってくれました。
本来であれば手荷物検査場を受けるための列にも並ばないといけないのですが、別のレーンから入れてもらってショートカットができました。
普通に並んだら20分ぐらいかかりそうなぐらいの人が待っていた気がする!
そこまで案内されれば、後は前の人に続いてエレベーターの乗車の順番を待つだけです。エレベーターの昇降スピードが遅いことに加えて、乗り降りに時間がかかっていたので待ち時間としては20分くらいありました。
座るところがないから、ずっと立ちっぱなしでしんどいって思う人もいるかもしれないね......。
ちなみに、第2展望台に向かうエレベーターは1階と2階にそれぞれ一つずつあります。一つは螺旋階段を一周して上った先にあるので、足が不自由な人は登らずに1階にあるエレベーターを使いましょう!
ここまで下調べを十分にせず来たのに、1時間程度で第2展望台までいくことができたのはラッキーだったと思います。
まとめ
エッフェル塔で日本の障がい者手帳を使って割引を受けるまでの経緯をご説明しました。
たまたま尋ねたスタッフがよかったからなのか分かりませんが、英文/仏文証明書を求められることもなく、障がい者用のチケットを購入することができました。
また、本来であればエッフェル塔の第2展望台に向かうエレベーターに乗るまでに長ければ数時間行列に並ばないといけないところ、ショートカットをさせていただけました。
海外でも障がい者手帳が使えたという経験談を求めている方に有益な情報を提供できていれば嬉しいです!