
旅行に行くんだけど、パリのトイレ事情を教えて!パリのトイレは汚いって聞いたけどホント?
そんな疑問に2023年末にパリを訪れた私が解説します。

結論から言うと、残念ながらパリの公衆トイレは日本と比べると衛生的とは言えません。また、街の中で無料で利用できるトイレも多くないので、注意が必要です。

日本みたいにどこにでもトイレがあると思ってパリを訪れると痛い目にあうかも......。
駅やお店にもトイレが併設されていないので、トイレのことを常に考えながら計画的に行動することが大切です。
日本なら駅でもコンビニでも綺麗なトイレがあるけど、パリには全然ない......。日本ってトイレ大国なんだって改めて気づかされた!

パリ市内にここまで(きれいな)トイレがないということを知らなかったので、旅行中は本当に苦労しました。
スマホで無料トイレを探し回ったり、仕方がなく泊まっていたホテルに戻ったりしたこともありました......。
花の都パリにいるのに、気づいたら頭の中はトイレのことばかり(笑)

食欲はガマンできるけど、お手洗いは無理だもんね...事前に下調べしておくことが大事!
これから旅行でパリを訪れるあなたが同じ経験をすることがないように、パリのトイレ事情やトイレに行きたくなったときの対処法を解説します!
- 公衆トイレを利用する(無料)
- 泊まっているホテルに戻る(無料)
- 美術館/博物館・デパートを探す(無料)
- カフェに入る(有料)
それぞれの対処法を清潔さ、安さ、アクセスのしやすさの3つの観点で評価もしているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読んで分かること
パリのトイレ事情とは?
まずは、パリのトイレ事情を解説します。
おしゃれで洗練されたパリのイメージとは裏腹に、トイレ事情は切実です。
そもそもスーパーやお店、駅にトイレがない
まず大前提として、パリのスーパーや駅にはトイレがありません。(例外的に主要な駅にはあります)
日本だと駅構内には確実にトイレがありますが、パリでは公共施設でもトイレはレアものです......。ましてや、ショップやコンビニにはトイレなんかありません。
ゲームショップに寄った時に店員さんに「トイレはないよ」って言われたんだけど、あの絶望感は忘れない(笑)

日本のように「いつでも行けるからトイレに寄らなくてもOK」と思わずに、行けるときに行くという意識を持って行動することが大切です。
ただ、ここでトイレに行けたとしても安心するのはまだ早い!
日本の「普通の」トイレを想像していくと悪い意味で裏切られるので、心していきましょう。
トイレットペーパーや便座がないときがある
公衆トイレに限らず、パリのどこのトイレに行っても正直清潔感は感じられませんでした。備品がなかったり、便座周りが汚れていたり、日本のトイレとは雲泥の差です。
衛生面で気になったこと
- 便座がない
- トイレットペーパーがない
- ハンドソープがない
- トイレットペーパーが散乱していたり、床が濡れている
便座がないトイレなんて日本だとあり得ないですが、パリでは結構通常モードみたいです。

便座が盗まれたり壊されたりするから便座を設置していないんだって!日本人からしたら驚愕の理由だよね!
また、日本では当たり前にあるはずのトイレットペーパーやハンドソープがないこともあります。
某人気ビストロに行ったとき、(店内混雑しすぎて手が回っていなかったからかも?しれませんが)トイレットペーパーとハンドソープが切れていました。
トイレットペーパーの替えも置いてなくてビックリ!これがパリの「普通」なのかな?

何かに使えるかも?と「洗い流せるティッシュ」を持ち合わせていたのでなんとかなりましたが、なかったら困っていたかもしれません。
海外旅行で1つ持っておくと何かと便利なアイテムです!
パリでトイレに行きたくなったときの対処法4選
ここまでパリのトイレ事情について解説しました。
続いて、パリでトイレに行きたくなったときの対処法を無料・有料に分けて4つご紹介します。
- 公衆トイレを利用する(無料)
- 泊まっているホテルに戻る(無料)
- 美術館/博物館・デパートを探す(無料/有料)
- カフェに入る(有料)
① 公衆トイレを利用する(無料)
まずは、無料でトイレに行く方法から。
パリ市内には独立型のボックス式トイレ「Sanisette(サニゼット)」と呼ばれる公衆トイレが750ヶ所以上設置されているので、それを利用することができます。
歩道に円柱形のボックス?がポツンと立ってたりするけど、それがサニゼットだよ!

多目的トイレ1つだけが独立して立っている感じです。
そんなサニゼットの特徴がこちら。
サニゼットとは?
- 24時間対応の公共トイレ
- 無料で使用できる
- 使用後に内部を自動洗浄してくれる
- 男女兼用
誰かが使うたびに扉が自動ロックされて、室内を自動で洗浄や消毒をしてくれる優れものです。

すごい、自動化が進んでいるんだね!
ただ、1分〜2分程度の洗浄中は使用ができなくなるっていうデメリットもあるよ!

余談ですが、洗浄時間が長いことでパリ五輪開催中にトイレ待ちの行列が発生することを指摘されて、パリ市は洗浄時間が短い新しいタイプのものに入れ替えるようです。
そんなサニゼットは無料で誰でも使える分、残念ながら衛生面は期待できません.......。とにかく汚いし、故障していることも多々。
手っ取り早さを最優先するのであれば公衆トイレ一択ですが、衛生面が気になる方は別の方法を選びましょう!
② 泊まっているホテルに戻る(無料)
パリできれいなトイレに行きたければ、泊まっているホテルに戻るのがベストです。
なぜなら、ホテルのトイレは
- 定期的に清掃されている
- 並ばなくていい
- トイレ用品が完備されている
からです。
前述したように、ホテルのトイレであれば定期的に清掃されているのできれいです。また、よっぽどのことがない限り、トイレットペーパーがないなんてこともありません。
日本の「普通」のトイレのレベルを期待するのであれば、ホテル一択かな!


帰れる距離ならホテルに戻るのがいいんだね!
ただ、遠出しているときにわざわざホテルに戻るのはタイムロスになります。移動のお金もかかるので、近場の無料トイレに行けるのが一番いいですよね。
そんな時におすすめなのが、パリ中に点在している美術館や博物館、デパートのトイレに行くです。
③ 美術館/博物館・デパートを探す(無料/有料)
一部の美術館・博物館・デパート(大型商業施設)はトイレも無料で利用することができます。しかもきれい!
街のあらゆるところに点在しているので、困ったときはまずは周辺の美術館等を検索してみましょう!
ルーブル美術館やオルセー美術館は無料みたい!


ただ、観光客はみんな同じことを考えるので、トイレの行列は不可避です。団体客がいる施設だとなおさら混みます......。
デパートも同じですね。ちなみに、パリの有名な商業施設のギャラリーラファイエットはこれまで無料だったようですが、現在は1.5ユーロ(硬貨)が必要です。

これまで無料で使えていたところも有料になってたりするんだね!渡航前に最新情報を要チェック!
参考情報として、観光地周辺で無料で利用できるおすすめトイレスポットをご紹介しておきます。(2023年末時点)
おすすめのトイレスポット
エッフェル塔付近:パリ日本文化会館(エッフェル塔より徒歩約5分)
セーヌ川周辺:ルーブル美術館
マレ地区:フランス国立公文書館 パリ館
④ カフェに入る(有料)
そして最後に、パリジェンヌも実践している方法がカフェでのトイレ休憩です。

もちろんトイレを借りるのにお金はかかりませんが、何かを注文して利用することが前提になるので有料として記載しています。
カフェのトイレは公衆トイレよりはマトモな衛生レベルのところが多かったので、パリ滞在中は何度もカフェをハシゴしました。
目的地周辺で行きたいカフェの目星をつけておくといいよ!

ただ、カフェでのトイレ休憩のデメリットは、
- 少額とはいえお金がかかる
- コーヒーを飲むと結局またトイレに行きたくなる
ところです。
カフェラテやコーヒーなら1杯5ユーロ前後で済みますが、何度も行くと出費がかさみます。
カフェに寄るのも旅行目的のひとつであればいいと思いますが、トイレ目的だけだと少し割高に感じる人もいるかもしれません。

街中にトイレがないのはカフェに入ってもらいたいからでは?って一瞬思っちゃたね(笑)
また、コーヒーを飲んでしまうとまたトイレに行きたくなってしまうという悪循環にもなるので、カフェ休憩も考え所です......。
実際に私もカフェに立ち寄った1時間後にまたトイレに行きたくなったりしたことがあるので、カフェでの休憩にはデメリットがあることも覚えていてください!
対処法ごとの評価(おすすめ度)
ここまで4つの方法をご紹介しましたが、「清潔さ」「安さ」「アクセスのしやすさ」の3つの観点で評価したものを下表にまとめてみました。
場所 | 清潔さ | 安さ | アクセスのしやすさ | 混雑度 | 総合評価 |
公衆トイレ | × | ◎ | ○ | ○ | △ |
滞在中のホテル | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
美術館・博物館・デパート | ○ | ○ | △ | △ | △ |
カフェ | ○ | △ | ◎ | ○ | ○ |
総合的に見ると、パリ旅行中にトイレにいきたくなったら滞在中のホテルに戻る、もしくはカフェに寄ることをおすすめします!(完全に独断と偏見です)
一番いいのはカフェかな!割とどこにでもあるし、清掃されているトイレが多かった印象!

個人的にはきれいなトイレであることが最優先事項だったので、必然的に上記2つに絞られました。
もちろん、美術館や博物館もいいですが、ロケーションによっては近くにないことも。どこにでもあるカフェに寄るのが一番無難な選択かなと思います。
まとめ
ここまでパリのトイレ事情について解説しました!
海外と日本ではトイレ事情が違うことは分かっていたものの、パリは想像をはるかに超えていました(笑)
パリは多くの観光客が訪れるのでトイレが混んでいることも予想されます。いつもよりちょっとだけトイレ休憩に意識を向けながら、パリ旅行を楽しんでください!
本記事がみなさんの旅行の参考になれば幸いです。