海外旅行で「ICカードにチャージできますか」と尋ねたいと思ったとき「あれ...どうやって言うんだっけ」と焦った経験はありませんか?
簡単なようで難しい「チャージする」の表現の仕方について解説します。
「チャージする」と日本語で言いますね。英語がそのまま使われていると思っている人は多いと思いますが、それは実は間違いなのです。
チャージするは"charge"だとすると、「チャージできますか?」は"Can I charge my IC card"であってる?
完全に間違っているわけではないけど、ネイティブには不自然に聞こえてしまうかも!
海外だと"charge"と言っても通じない場合があります。なぜなら、"charge"は「請求する」という意味だからです。
ここで使うべき正しい単語は"top up"。英語圏(特にイギリス)では"top up"を使って「チャージ」を表現します。
この記事では例文を交えながら"top up"の正しい使い方や類語をご紹介します。
記事を読み終えたら、旅行先や留学先でスムーズに「チャージ」できるようになるはずです!
「チャージする」の自然な言い方は英語で"top up"
「チャージする」の自然な言い方は英語で"top up"です。
私も留学するまでは「チャージする」はそのまま"charge"に直訳できると勘違いしていました。
そうでないと気がついたのは留学中のとき。学生証にお金をchargeしたいとお願いしたら、大学のスタッフの人が一瞬困惑した顔に....
その時のやりとりがこちらです。
Can I charge my prepaid card? (プリペイドカードに入金できますか?)
Huh? Oh...How much would you like to top up? (ああ、できますよ。いくら入金しますか?)
プリペイドカードを持ちながら質問したので意味はすぐに理解してもらえましたが、返事の中で"top up"と言い直されてしまいました。
それもそのはず。
"charge"の本来の意味は、
- (代金を)請求する
- 告訴する
- 充電する
だからです。
"charge"だと一瞬別の意味だと思われる可能性があるから"top up"の方が誤解が少なそう!
イギリスやオーストラリアでは"top up"がよく使われていますが、北米では別の単語がメジャーなようです。
そこも踏まえて、"top up"の意味や文章の組み立て方、類似語まで説明していきます!
"Top up"の意味と文章の組み立て方
"Top up"の意味とは?
"Top up"(動詞)には2つの意味があります。
- (プリペイドカードや口座に)お金を補充する、上乗せする
- (容器に液体などを)いっぱいになるまでつぎ足す
ちなみに、英英辞典ではこのように説明されています。
① to add more of something, especially money, to an existing amount to create the total you need.
② to add liquid in order to fill to the top a container that is already partly full.
Cambridge Dictionary
お金だけじゃなくて、飲み物をつぐときにも補充するという意味で使える単語です。
ちなみに、top upは他の単語と組み合わせると別の意味にもなるよ!
+α ポイント
- top-up(名詞):「おかわり」
- top-up payment:「前払い金」
"top up"は意外といろいろな場面で使える便利な単語です。
"top up"を使った文章の組み立て方
"Top up"の代表的な文章の組み立て方は下記の3つ。
"top up"に続く前置詞
- top (something) up with ~
- top up (something)
- top (someone) up
これらの表現がどのように使われているか例文で確認しましょう。
【意味別】"Top up"を使った例文
(プリペイドカードや口座に)お金を補充する、上乗せする
・Top up $10 and get extra 2GB data. (10ドルを補充して2GBのデータをゲットしよう)
(容器に液体などを)いっぱいになるまでつぎ足す
・Your glass is nearly empty, Let me top you up. (グラスが空いてますよ、つぎ足しましょう)
引用:Cambridge Dictionary
ちなみに、上の文章をtop-up(名詞)を使って表現することもできます。
おかわり(名詞)
・Your glass is nearly empty, Would you like a top-up? (グラスがカラですよ、おかわりしますか?)
引用:Cambridge Dictionary
"Top up"の類似表現
最後に、"top up"の類似表現をご紹介します。
ここまで説明してきた"top up"はイギリスでよく使われています。
私が留学していたのもイギリスに統治されていた歴史をもつ街だったから"top up"がメジャーだったのかも!
一方、北米では、
- load
- add to
- recharge
を使うのが一般的です。
例文を見てみましょう。
- The card can be loaded up to $30. (そのカードは30ドルまでチャージできます)
- I would like to add $30 to my card. (カードに30ドルチャージしたいです)
- Can I recharge my SIM card online? (オンラインでSIMカードにチャージできますか?)
このように、国によって使われる単語が違うというのは面白いですよね!
"top up"以外の表現も一緒に覚えて表現の幅を広げていきましょう。
まとめ
例文を交えながら、"top up"の意味や使い方をご紹介しました。主な意味は下記の2つでしたね。
- (プリペイドカードや口座に)お金を補充する、上乗せする
- (容器に液体などを)いっぱいになるまでつぎ足す
日本語では「チャージ」というのに英語では"charge"と言わないので、ややこしいです(笑)
でも、英語学習の醍醐味はこんなところにあると思います!めげずに覚えていきましょう!
"top up, please"でも通じると思うので、旅行や留学中にぜひ使ってみてください。