ボディシェイミング(Body shaming)とは?
Netflixシリーズ "Super Model Me: Revolution(スーパーモデル・ミー:レボリューション)"で気になったフレーズをご紹介します。
Super Model Me: Revolutionってどんな番組?
シンガポールを舞台に、12人の新人モデルがメジャーデビューの座をかけてさまざまな課題をクリアしていくリアリティ番組。
今回ご紹介するフレーズが登場するのはエピソード3。
マレーシア出身のモデルが他の出演者から受けた、体型に対する心無い発言について話しているシーンです。
I had my first catwalk, and then I got home, and... the girls were body-shaming me.
(初めてモデルウォークをした後、家に帰ったら女の子たちが私の体型批判をしていました)
高さ3mのステージでウォーキングを披露する課題の後、他のモデルから体型批判を受けたと告白しています。
今回注目したいフレーズは、"Bodyshaming(ボディ・シェイミング)"です。
みなさんはこの言葉をご存知ですか?
Bodyshamingは"Body (身体)"と”shame(羞恥心、恥ずかしさ)"を組み合わせた言葉です。
他人の体型や見た目(肌の色、髪の毛など)に対して批判したり意見することを指します。
ちなみに、下記がBodyshamingの派生語です。覚えておきましょう。
意図的であるかに関わらず、相手の自己肯定感を下げるネガティブな発言は"Bodyshaming(ボディ・シェイミング)"と捉えられることがあります。
こうした発言が欧米を中心にタブー視されるようになってきたのは、つい最近のこと。
何気ない発言をきっかけにうつ病や身体醜態障害に陥る人がいることが分かってきたことで、この問題が表面化しました。
さらに、海外の著名人がBodyshamingについて問題提起していることがこの風潮を後押ししています。
褒め言葉のつもりでもBody shamingになる可能性も
Bodyshamingがタブーだと言うことが分かったところで、その具体例をご紹介していきます。
実は、日本ではよく耳にするような発言ばかりです。
例えば、日本だと無意識のうちに
・「シュッとしたね!どうしたの?」
・「前より太った?ダイエットしないと!」
・「痩せてるからもっと食べた方がいいよ!」
と言ってしまっていること、ありませんか?
冗談でいうことも珍しくないですよね。
深い意味はなく、むしろ褒め言葉として言っていたとしていても、受け手側が不快だと感じるような言葉は"Bodyshaming"にあたります。
明らかな「悪口」じゃないからこそ、気がつきにくいのが"Bodyshaming"の厄介なところ。
日本ではOKでも海外ではNGの発言があるので注意が必要です。
ポイント
特に海外では身体に対するコメントは控えるのがベスト!ポジティブな発言を心がけましょう!
Bodyshamingの反対はBody positivity/diversity
Bodyshamingに対抗する形で登場したのがBody positivity(SNSでは#Bopo)/Body love/ Body diversityという考え方。
文字通りの意味で「ありのままの姿を受け入れて身体の多様性を認め合う」ということです。
太っていても痩せていても、
背が高くても低くても、
目が小さくても大きくても、美しい。
「痩せた体型=キレイ」という従来の美の定義に当てはまらなくてもいいという考え方を広めるために、ボディポジティブ運動がSNSを通じて広がっています。
Bodyshame・Bodyshamingを使った例文
Body shame(verb) :体型批判をする
・The star was body-shamed when she didn't lose weight immediately after having her baby.
引用:Cambridge Dictionary
(出産後すぐに減量しなかったことで、スターは体型批判を受けた)
Bodyshaming(noun): 体型批判・ボディシェイミング
・The 20-year-old model spoke out against bullying and body shaming.
引用:Oxford Learner's Dictionaries
(20歳のモデルがいじめや体型批判に対して声を上げた)